筋力トレーニングは何歳になっても、効果が出ると言われています
だから、あきらめないでください!
ここでは、なぜ筋力低下がおきるのかを説明し、筋力トレーニングの効果についても簡単に述べていきます
加齢に伴う筋力低下はなぜおこるのか??
まず、はじめになぜ年を取ると筋肉は低下してしまうのかを考えてみます。今回説明するのは、年齢に伴う筋力の衰退について、と筋線維の構造の変化についてです。
筋肉の質(構造)の変化
加齢にともない生じる筋力低下は『筋委縮』が原因といわれています。
筋委縮とは、筋肉を使う機会が減ってしまう、また何らかの要因で長期的に使用しなかった場合、筋肉(筋線維)自体が細くなってしまうことをいいます
また筋肉は、横断面積に比例して、力を発揮するため細くなればそれだけ発揮される筋力は低下していきます。
筋委縮が筋に及ぼす影響(脂肪化と休止について)
筋肉はたくさんの線維の集合体であり、またいくつかの束として脳・脊髄からの命令で管理しています。しかし、加齢に伴う運動量の低下など若いころに比べて、筋肉を使う機会が少なくなると不必要な筋肉を休止状態となります
また、動かさない筋線維は、筋肉から脂肪に変化し、脂肪化の結果、運動に参加する筋の束は少なくなることで筋力の低下を及ぼすします
年齢的筋力低下の推移(30歳から低下していく)
筋肉は30歳から低下していき、80歳までに下肢の筋力の1/3が失われるといわれています
また、筋力低下が生じやすいのは、特にtypeⅡ線維といわれ『強く・速い力』から損なわれていきます。そのため、年齢を重ねるごとに立ち上がることや、階段をあがるなど瞬発的に力の発揮が必要な運動に支障が出始めていきます
関節可動域の推移について
関節可動域とは、どのぐらい膝が曲がるかなど各関節で角度を示すこと指します
可動域が小さくなるとそれだけ筋肉が動く範囲が小さくなり、筋肉事態の動きが損なわれる可能性があります。この可動域ですが、男女での差や各研究でも多少の違いがありますが、男女を平均し60歳代から低下すると言われています
また、男性でははやければ40歳から可動域の低下を示す結果もでています。
関節が動きにくくなると、前まではできてた運動が徐々に制限され、転倒によるケガの原因にもつながりかねます
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筋力トレーニングが記憶に関する領域を活性させる
筋力トレーニングによる効果として、脳の認知・記憶・感情をつかさどる海馬(かいば)を活性化させることがわかっています。
運動によって脳由来神経栄養因子(BDNF)が増加すると言われています。では、どのような運動でより効果が発揮されるのか、
それは、強度の高い筋力トレーニングです
『強度の高い』といっても、息がとぎれ立っていられない程ではなく、筋肉が太くなる程度の強度の運動が必要となります。
こちらの強度については、【 】に詳しく説明していますので、気になる方はご覧ください
筋力トレーニングは学習効果と共に、認知症を防ぐ可能性があるといわれています
年齢は関係ない!!筋力トレーニングの効果について
筋力トレーニングは、もう年だからやってもしょうがないと感じる方も多くないでしょう
おっくうになる気持ちもわかります・・・
しかし、多くの研究結果からもいくつになっても、筋力トレーニングの効果は得られると結論が出ています。海外の研究からは97歳の高齢者でも、筋肉が増加することが証明されています
それでも、あなたは筋トレの効果がないと考えますか
『やるか・やらないか』
方法も効果も確立されている筋力トレーニングは、あきらめない限りきっといい変化をあなたに与えてくれるでしょう
各症状別の運動は国(厚労省)からも提案されています
運動施策の推進 |厚生労働省 (mhlw.go.jp) 運動プログラムについて、『高齢者の方向け』『メタボリックシンドロームの方』、『2型糖尿病の方』『腰痛の方』など、対象にあった運動方法を1枚の紙(カラー)に図を用いて示してくれていますので、ぜひ参考にしてみてください
結論
・筋肉は使用しなければ、休止状態となり脂肪化するおそれがある
・筋力トレーニングは、いくつになっても効果がある!!
・正しい筋力トレーニングの方法で実施してください
最後まで、読んでいただきありがとうございます。たくさんの健康に関する記事をあげていきますので、ご覧いただければ嬉しくです♪
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